ギターのお手入れ
K.Yairiの製品は日本の気候に合わせ、年月をかけて十分に自然乾燥を施した良質の木材から作られていますので、常に安定した品質で安心してご使用いただけますが、末永くご愛用いただくためにはいくつかのポイントがあります。ぜひご参考にしていただき、弾き込むほどに音色が成熟していくギターの魅力をお楽しみください。
弦の先端は長さ調整を
弦の先端には鋭い部分があります。目などに入ると危険ですので、適正な長さでカットしていただき、交換の際にも十分に注意してお取扱いください。
調弦時の張力は非常に強力
止め方が不適切であったり、強く巻き上げすぎると、弦が急に切れたり外れるなどして本体に傷がつくことがあります。最悪の場合、ケガをする可能性もございます。必ず適切な取付方法・巻き方を守ってください。
お子様の誤飲に注意
取り外し可能な小さなパーツやPU搭載製品の電池などをお子様が誤って飲み込まないよう、十分にご注意ください。
こまめに汚れを落としましょう
ギターを弾いた後は、楽器用のクロスで乾拭きをしてください。さらに弦を軽く拭き取り、汗や皮脂、汚れを落とすことで、弦の酸化(サビ)を抑えることができます。
指板も時々メンテナンスを
指板(フィンガー・ボード)もご使用に伴い汚れます。弦交換などのタイミングで掃除をしましょう。専用のクリーナーやオイルを使うと、クリーニング&保湿効果が高まります。
塗装仕上げ別にお手入れのコツがあります。
- <グロス仕上げ(艶あり)ギター>
- ■ウレタン塗装の場合
普段は乾拭きをしましょう。さらに、定期的に楽器用のクリーナーやワックスでお手入れすると、美しい状態を長く保つことができます。
■ラッカー塗装の場合
お手入れ剤は、ラッカー対応のものを使いましょう。水分やゴムなどの成分で塗装が溶けることがあります。特にスタンドなどの接触部分に気をつけてください。 - <サテン仕上げ(艶消し)ギター>
- ■ウレタン塗装の場合
乾拭きでも、あまり力を入れすぎないようにしましょう。研磨剤やワックスの入ったお手入れ剤のご使用はご遠慮ください。汚れが強い場合は湿らせた布で拭き取り、すぐに乾拭きしてください。
■ラッカー塗装の場合
基本は艶消しウレタン仕上げと同様です。ウレタンよりも艶が出やすいので、拭きすぎに注意しましょう。なお、水分やゴムなどの成分で塗装が溶けることがあります。
木材はデリケート
木材は常に呼吸をしており周囲の温度・湿度によって状態が変化します。過ごしやすい温度・湿度(40~60%程度)に保ち、できるだけ上下の少ない場所で保管しましょう。普段からケース内で管理する必要はありませんが、梅雨時など数日間、高湿度になる場合は、ケース内にて乾燥剤と一緒に保管することをおすすめします。また、夏の車内などは60℃以上になることもありますので、放置しないようにしてください。冬場は急な温度差・湿度差による結露や、暖房器具の使用による過度の乾燥に注意が必要です。
ケースは運搬と保管に
付属ケースは運搬・保管が主な用途です。推奨環境下であればギターを常にケースに戻す必要はありません。ただし、室内環境が安定しない場合や、安全に置いておくことが困難な場合は、ハードケースをご使用ください。ケース内の環境維持のため年に数回、天気のよい日にケースを陰干ししましょう。
運搬の際は弦を緩めて
調弦時のライトゲージの張力はおよそ75kgにもなります。このため、転倒・落下などの衝撃を受けるとネックにヒビが入ったり、折れてしまう可能性もあります。そのような事故を予防するため運搬時はツマミを1~2周まわして弦を緩めましょう。また、ギターを倒す可能性のある不安定な保管方法は避けてください。